科教協とは?科学教育研究協議会のことですが....


 理科教育に関心を持った小学校から中学,高校,大学までの教師や,研究者,学生,一般市民も参加している研究団体です。
 設立は1954年で,全国各地に支部やブロックがあります。
 毎年夏には全国大会を開き,実践研究の交流をします。また,各地で支部,ブロックごとの大会が開催されています。
 会員には,機関誌「科教協ニュース」を毎月発行し,多様な情報を届けます。
 会員以外の一般読者も対象とする月刊誌『理科教室』(日本標準)も発行し,全国に研究実践をお届けしています。

印刷用ファイル 設立趣旨 理科教室申込
会則 入会案内 入会受付用紙



インデックス 入会方法  会則   設立趣旨  会員の声

入会方法
 

会則をお読み下さい。
郵便振替,または銀行振り込みで年会費を送金してください。
科教協にメールを送ってください。 こちらです
手続き完了です。会員向けの情報誌「科教協ニュース」が届くようになります。
オンラインでお申し込みの方は,入会申込用紙の内容をメールに書き入れていただけば送付不要です。

1.会則

会則をお読みになり,入会してください。会則

2.送金先
 郵便振替で,次の口座にお願いします。
 00170-1-36086 科学教育研究協議会 年会費4000円を送金してください。
   郵便局のATMから振り込めます。
 銀行振り込みの方がよい方は,次の口座にお願いします。
 埼玉りそな銀行 霞ヶ関支店
 店番 490  口座番号 4001981 科学教育研究協議会
 会計担当 合馬和章

 ネット銀行の口座をお持ちなら,365日24時間いつでも送金できます。

年会費は,なるべく自動引き落としをご利用ください。
払込先は00170−1−36086  科学教育研究協議会

 ニュースの裏に載っている郵便振替の口座と
同じです。



3.メール
○送金と同時に,メールをお願いします。科教協
 自宅電話,郵便番号と住所,勤務先,生年月,関心分野をお知らせください。
 例 吉埜和雄 03-0119-0110 〒100-0000 千代田区1丁目1番地1号 東京高校 1960年1月 物理教育
  (念のため,例のデーターはフィクションであり実在しません。)

4.手続き完了
 科教協会員になりますと,科教協ニュースが毎月届けられるようになります。また,科教協関係の企画に会員価格で参加できるようになります。

○とりあえず,「科教協からのお便り」というメールを受け取りたい方は,こちらをクリック。メールアドレスを担当にお知らせください。
会員の声 「どうして科教協に入ったのか。」という問いに,科教協の会員が答えます。参考になさってください。
  ・吉埜和雄さんの場合  まねっ子世代の夢

会則
1.この会は,科学教育研究協議会という。
2.この会は,設立趣旨に基づき,正しい理科教育の確立・発展に努めることを目的とする。
3.この会は,2条の目的を達成するために研究発表会,共同研究,調査,会誌の発行,講演会,講座の開設,他の研究団体との協力,その他必要な活動を行う。
4.この会は,理科教育に関心を持ち,設立趣旨と会則に賛成して,所定の会費を納める者を会員とする。
5.会員は,研究会その他の活動に加わり,会誌紙の配布を受け,総会での決議権を持つ。
6.この会の最高議決機関は総会である。総会は委員が招集し,年1回開かれる。
  ただし,必要に応じて臨時の総会を開くことができる。
7.委員長,副委員長は委員の互選で選ばれる。委員長はこの会を代表する。
8.この会は,会員の直接無記名投票によって選ばれた20名の委員よりなる委員会をおく。
9.委員会は,会の重要な問題を討議し,会の事務運営にあたる。
10委員会に事務局,編集部をおき,委員会の業務を行う。
11委員会は年1回以上全国代表者会議を開き,会の運営その他についての意見を聞かなければならない。全国代表者会議は,支部とブロックの代表者で構成する。
12この会に会計監査2名をおく。会計監査の任期は2年とし,その選出方法は別に定める。
13この会は,第2条の目的を達成するために,顧問ならびに評議員をおくことができる。その選出方法は別に定める。
14会員の希望に応じて支部を設けることができる。またいくつかの支部が集まってブロック協議会を設けることができる。
15この会の経費は,会費,事業収入,寄付金その他でまかなう。
16会費は年額4000円とする。
17この会則の変更は,総会の決議を必要とする。

設立趣旨(1954年の文章です。)
 現在わが国では,子供()たち,生徒たちに対して,どこまで本当の教育が行われているでしょうか。広範囲にわたる教育の中で,重要な位置を占めている理科教育においても,私たちはこの点で大きな不安を抱いています。次の次代を担う国民である児童・生徒たちとその両親たちの,信頼と熱望に,私たちはどこまでこたえているか,ビキニの問題(注1)がひきおこした大きな衝撃に対して,私たち教師は,正しい科学的解明を教育の場においてなしえたでしょうか。
 教師の生活条件も,理科教育のための設備,資材もきわめて悪い今日(注2)このような反省も,いざ実行となると限度へ来ているという声もあるでしょう。けれども眼を広く外にむければ,あまりにも非合理,非科学的なことが国民に強要されることが多すぎはしないでしょうか。
 科学の名において健康,生命にもかかわる非科学的なことが国民に強要される事例が後を絶たないのではないでしょうか。
 このような状態のもとで,教育に求められるのは,きびしい科学的・合理的精神と,祖国人類への熱い愛情とを,次代を担う児童・生徒の心にすくすくと発展させることでありましょう。もちろん,科学的・合理的な精神を培うことは,決して理科教育だけが果たし得る物ではありませんが,理科教育がこのために大きな役割を演ずることは確実です。
 では,現在の理科教育はどうでしょうか。そこでは生徒の自主性と,生活との密接な結合とが尊重され,多くの教師はその実現に努力しつつあります。私たちはこの原則が正しく実践されているか,科学的・合理的な精神,事実の表面にとどまらず本質を追究する資質を培うことが実現されているか,この点について私たちは大きな疑問を抱いています。(注3
 このような時代に,本当の理科教育をどうすれば行うことができるのか。こうした意欲から,最近教師たちの間に多くの理科教育の研究会がつくられつつあります。それらの方針は決して一定したものではなく,おおよそ次の4つの行き方があるようです。
 1.現行のやり方で何とか努力を重ねること。
 2.戦前のやり方にもどること。
 3.諸外国からよい手本をさがしだして,そのとおりにやってみること。
 4.日本の現実に足をふまえ,われわれの手で新しい理科教育を創造すること。
 このいずれの立場をとるにせよ,日本の将来を心配し,子供たちに正しい理科教育を授けたいという熱意をもってさえいれば,すべての教師が話しあえるはずです。
 このような考えから,私たちは,科学教育研究協議会を設立することになりました。
 私たちは話し合いの会を開き,また遠く離れているものの間では通信によって広く現場の実践に学び,あるいは戦前・戦後の日本の教育や諸外国の教育の長所を取り入れることと共に,広く民主的な国民教育運動と手をとりあって,日本の現状から一歩進めるよい理科教育を築き上げたいとねがっています。このようにして得られた成果や各サークルの仕事を機関誌に発表することによって会員・所研究会の交流・向上をはかりたいと思います。
 国民が何の心配もなく豊かな生活をいとなめることをねがうすべての教師,父兄(注4),さらに理科教育に関心を持たれる専門家・学生・研究者などが広くこの会に参加されることを心から希望いたします。

  1954年11月28日                    科学教育研究協議会設立総会

  現在では,「子ども」と書きますが,それはこの設立趣意が出されてからしばらくたってからのことです。

 注1 1954年3月1日にアメリカがマーシャル諸島ビキニ環礁で行った水爆実験。当時島民は全員移住させられました。また,漁民が近寄らないよう制限区域がもうけられました。しかし,水爆の威力が予想より大きく,島民も制限区域外の700隻の漁船も死の灰を浴びました。日本の第5福竜丸では,船員全員が致死量を超える死の灰を浴びてしまいた。この事件をきっかけに,原水爆禁止運動が盛んになりました。

 注2 1954年当時の話です。現在,教員の生活条件は向上しましたが,備品の充足率は現在どうなっているのでしょうか。帳簿を見てみましょう。

 注3 当時は生活単元学習という,系統性の軽視された学習が行われていました。そのため,「はいまわる理科」という批判がありました。また,現在でも,「○○が健康にいい」とマスコミで流されると,無批判に受け入れてしまうことがあります。これも,科学的・合理的な精神を持っている,本質を追究する資質があるとは言い難い事態でしょう。

 注4 現在の表現では「保護者」ですが,当時の表記をそのままにしました。
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